ヨーロッパの博物館

世界の有名な博物館(一部美術館も含みます)
世界中にたくさんの素晴らしい博物館があります。観光旅行などで訪れたときに、立ち寄ってみるもの楽しいのではないでしょうか?
なかでも、ヨーロッパにはヨーロッパ内だけでなく世界中の展示物が集められている著名な博物館がたくさんあります。

◆ヨーロッパ
●英国・・・ロンドン中心に世界的に有名な博物館が並びます。
・大英博物館・・・ロンドン
・ヴィクトリア&アルバート博物館・・・ロンドン
・テート・ブリテン・・・ロンドン
・サイエンス・ミュージアム・・・ロンドン
・アイアンブリッジ渓谷ミュージアム・・・バーミンガム近郊
●フランス
・ルーヴル美術館・・・パリ
・オルセー美術館・・・パリ
・ポンピドゥー・センター・・・パリ
・パリ工芸博物館・・・パリ
・ケ・ブランリ美術館・・・パリ
●ドイツ
・ドイツ博物館・・・ミュンヘン
・ツェッペリンミュージアム・・・フリードリッヒスハーフェン
・中世犯罪博物館・・・ローテンブルク・オプ・デア・タウバー
・リースクレーター博物館・・・ネルトリンゲン
・ゼンケンベルク自然博物館・・・フランクフルト・アム・マイン
・実用工芸博物館・・・フランクフルト・アム・マイン
●イタリア
・ヴァチカン美術館・・・ローマ
・ウフィツィ美術館・・・フィレンツェ
●オランダ
・アムステルダム国立美術館・・・アムステルダム
・熱帯博物館・・・アムステルダム
●オーストリア
・美術史博物館・・・ウィーン
●スペイン
・プラド美術館・・・マドリード
●ロシア連邦
・エルミタージュ美術館・・・サンクトペテルブルグ

アジアの博物館

アジアにも、世界的に有名な博物館がたくさんあります。
アジア
●朝鮮民主主義人民共和国
・朝鮮中央歴史博物館・・・ピョンヤン
●韓国
・韓国国立中央博物館・・・ソウル特別市
●中華人民共和国
・故宮博物院・・・北京
・上海博物館上海
・台湾・・・中華民国
・故宮博物院・・・台北
●タイ
・マハ・ヴィラウォン博物館・・・コラート
・ラーム・カムヘン国立博物館・・・スコータイ
・チェン・マイ国立博物館
・「山岳少数民族研究所」
・「オールド・チェン・マイ文化センター」
●インドネシア
・ジャカルタ博物館・・・ジャカルタ
・ワヤン博物館・・・ジャカルタ
・国立博物館・・・ジャカルタ
・ソノブドヨ博物館・・・ジョグジャカルタ

●日本
・東京国立博物館
・奈良国立博物館
・京都国立博物館
・九州国立博物館
・国立民族学博物館
・国立歴史民俗博物館
・国立科学博物館
●ミャンマー
・ミャンマー国立博物館・・・ヤンゴン(ラングーン)・・・ミャンマーには数少ない「貴重な」総合博物館。ミャンマーの歴史と文化を知ることができます。

●ブルネイ
・ロイヤル博物館・・・バンダル・スリ・ブガワン
館内は国王一色といった感じ。国王が幼少のときの写真や身に着けていた衣装など。
●シンガポール
・国立博物館・美術館・・・シンガポールの歴史をジオラマで紹介するスペースがあります。日本語のガイドがある日もあります。
●ベトナム
・戦争証跡博物館・・・ホーチミン
ベトナム戦争の傷跡をそのまま展示する博物館です。

ベトナムの博物館

ベトナムは、かつてベトナム戦争によって悲惨な傷跡を負った国です。しかし、ドイモイ政策になってからの目覚ましい経済発展によって今では東南アジアでも最も注目されている国の一つです。
この国の博物館や美術館のなかには、戦争の傷跡や悲惨さ、そしてその罪の大きさを誠実に伝えようとするものが多くあるのが特徴です。

・戦争証跡博物館・・・ホーチミン
ベトナム戦争の傷跡をそのまま展示する博物館です。枯れ葉剤の影響によって生まれた奇形児についての説明やホルモン漬けの異常胎児など、私たち日本人の感覚からは思わず目を背けたくなってしまうものもありますが、それをあえて展示するところに戦争がいかに悲惨なものかを真剣に訴えようとするこの国の決意が感じられます。
イデオロギー云々といったレベルではありません。そんな空疎なものとは違う、民衆の間でそれが何を犯したかをありのままに伝えます。
米軍による、ソンミ村虐殺をはじめとしたさまざまな虐殺や破壊活動の写真をみると、人間というのはここまでひどいことをできるものなのか、と感じます。
(戦争証跡博物館の開館時間・・・7:30~11:45、13:30~16:45)

ベトナムには他に、ハノイに「軍事博物館」、「歴史博物館」「革命博物館」があります。
・軍事博物館
ミグ戦闘機など、旧ソ連や中国の兵器、その他、フランス軍との戦いやサイゴン陥落の模型を展示します。塔からは、ハノイの市街が一望できます。

・歴史博物館・・・ハノイ
紅河のそばにあります。ホーチミンにも同様の博物館がありますが、こちらのほうが充実しているといえるかもしれません。
・革命博物館・・・ハノイ
歴史博物館と同様、紅河のそばです。ベトナムを知るのに適した博物館ですが、ある程度の知識を備えた上で訪れることをお勧めします。

タイの博物館

プーケット島やパタヤなど、日本からも近いこともあってリゾート地として近年、ますます身近になってきたタイ。リゾート以外に、博物館も充実しています。
・マハ・ヴィラウォン博物館・・・コラート
(クメール遺跡に彫られていた数々のレリーフや古銭が展示されています)

・ラーム・カムヘン国立博物館・・・スコータイ
(スコータイおよび周辺で発掘された美術品や骨とう品が集められた博物館で、1964年にオープン。スコータイ仏として知られる遊行仏像が見ものです。)

・チェン・マイ国立博物館
(ワット・チェット・ヨート付近の博物館です。1階は仏像や陶器を展示。2階はタイの民芸品が展示されています。見どころはランナータイ文化のコーナーです。)

タイでできれば寄ってみてほしいのが、博物館の一種として「山岳少数民族研究所」です。チェン・マイ大学の構内にあって、北部タイの山岳少数民族の生活様式などを再現していて興味深いものがあります。隣の棟には、少数民族に関する書籍や資料が整えられた図書館もあり、研究者のみならず、興味のある人にとっては宝の山のような場所です。
また、「オールド・チェン・マイ文化センター」は、観光客用に作られた山岳少数民族の村です。カントークと呼ばれる丸いお膳に載せた郷土料理を、伝統的なスタイルで食べさせてくれます。

近年、著しい経済成長を遂げつつあるタイですが、その一方で、少数民族が今もその独自の生活を続けるタイのもうひとつの現実があります。
タイ好きのあなたにとってますますタイの魅力を感じさせてくれることでしょう。

インドネシアの博物館

インドネシアは、赤道直下に位置し、大小合わせて1万3,677もの島からなる国です。東西の距離は約5,000キロメートルにもおよびます。
インドネシアという国・・・世界最大の「群島国家」・・・は、異なった言語、風習、文化をもつさまざまな民族が、「溶け合う」ことはなく「モザイク」のようにより合わさって形成されています。しかしその結束は、思いのほか強く、愛国心に満ちているのには驚きます。
長期間におよび他国の支配や侵略を乗り越えて今がある、というこの国の誇りが多民族国家「インドネシア」を支えているのかもしれません。

●インドネシアの博物館
インドネシアには、「芸術村」としてしられるウブドをはじめ、世界各国の芸術家・・・アーティストといったほうが合いそうな・・・が多数集まり、独特の世界観のなかで自らの芸術を生み出しています。

インドネシアは、篤い信仰と古くから受け継がれてきた伝統を守ると共に、日本やヨーロッパ諸国から多大な影響を「貪欲」に受け入れてきた国でもあります。
日本からバリへ飛び、バリの芸術村「ウブド」やライス・テラスの魅力によったあと、ジャワに飛ぶと、また違ったインドネシアが存在していることに気が付きます。インドネシアの、ゆったりとした「インドネシア時間」にのって、各島の魅力を堪能していくのも楽しいものです。

各地の博物館めぐりをしてみてはいかがでしょう?

・バリ博物館・・・バリ
・ジャカルタ博物館・・・ジャカルタ
・ワヤン博物館・・・ジャカルタ
・国立博物館・・・ジャカルタ
・ソノブドヨ博物館・・・ジョグジャカルタ

バリの博物館と伝統芸能

インドネシアのバリ島は、イスラム教徒が多いインドネシアにあって、ヒンドゥー教が支配する村です。ここには世界中から、その美しいサンゴ礁に囲まれたビーチ・リゾートを目指す観光客が訪れます。でも・・・ただ海で泳ぐだけでは絶対におしいです!ここバリの魅力は、聖なる山「アグサン山」のふもとに広がる田園風景や、ひとつの島で一州を形成する独立した文化芸術、そしてどこからか流れてくるガムランの響き・・・。

バリを訪れたら、しばし芸術的な空気のなかでゆったりとした時間を過ごしてみるのもいいかもしれません。
バリでお勧めの博物館は、バリ博物館とル・メイヨール博物館です。

・バリ博物館
市場から歩いて10分ほど。ププタン広場の向いにある博物館です。広い敷地内には、バリ宮殿の寺院の建築様式を取り入れた展示室や見晴らし台の望楼(物見やぐら)があります。

1932年にオランダ政府によって設立されたもので、バリの歴史を興味深く思う人には勉強になります。

・ル・メイヨール博物館
ベルギー出身の画家メイヨールが住んだ家で、内装が伝統的なバリ建築となっています。この博物館は、サヌールに位置します。バリでも有名なホテルホテル・バリ・ビーチの横です。

その他、バリには「アート・センター」があります。広大な敷地のなかに美術館と、二つの野外劇場などがあります。現在ここではダンスやガムラン音楽の演奏は行われていません。したがって、バリの伝統芸能を観たいと言う場合は、デンパサールやウブド、ボナなどで毎日定期公演を「どこかかしか」でやっていますので、観光案内所でスケジュールを確認し、チケットを購入してみてはいかがでしょう?

博物館の分類と種類

日本には世界的にも有名な博物館、美術館がたくさんあります・・・たとえば、日本 にある世界的に有名な博物館というと、東京国立博物館、奈良国立博物館 、京都国立博物館、九州国立博物館、国立民族学博物館、国立歴史民俗博物館 、そして国立科学博物館などです。
これらの博物館(美術館も含めて)は、その展示している内容から幾つかに分類されます。

たとえば、美術系博物館や古美術館、現代美術館、歴史系博物館、歴史博物館、考古学博物館、民俗博物館、民族博物館、そして最近では、マンガ・アニメーションミュージアムもあります。また、自然科学系博物館としては、自然史博物館、科学技術博物館、産業博物館、生態園、動物園、植物園、水族園があります。さらに総合博物館や専門博物館と呼ばれるものもあります。

つまり、博物館は大きく、人文科学系博物館と自然科学系博物館に2分され、それぞれがまた細分されます:人文科学系博物館では、歴史系博物館と美術館に、自然科学系博物館では、自然史博物館、科学技術博物館、産業博物館、生態園というようにです。
生態園というのは、生物関係の資料を展示、保管するところです。ここには、動物園、植物園、水族園などが含まれます。
注意:最近では、自然史博物館と生態園とを統合して「自然史系博物館」、科学技術博物館と産業博物館とを統合して「理工系博物館」と呼ぶことがあります。そのさらに大きなジャンルとしてあるのが、「総合博物館」です。こここでは、人文科学と自然科学の両面にわたる資料を幅広く扱います。もともと双方は、人間活動としてひとつであるべきものです。「総合学」としての学際的姿勢はこれからもっと増えてくるものと思われます。

アメリカ西部の博物館

アメリカ合衆国の博物館、美術館というと、みなさんは、何を思い浮かべるでしょうか?おそらく次のものがまず挙げられるのはないでしょうか。
・スミソニアン博物館・・・ワシントンD.C.
・メトロポリタン美術館・・・ニューヨーク
・アメリカ自然史博物館・・・ニューヨーク
・シカゴ産業科学博物館・・・シカゴ
・フィールド自然史博物館・・・シカゴ
・ボストン・チルドレンズ・ミュージアム・・・ボストン市

これらはいずれも、どちらかというと、アメリカ合衆国の東部のものです。西部・・・ロサンゼスルなど・・・にも、すぐれた、個性的な博物館がたくさんあります。世界的なコレクションをもつ博物館が多い東部に比べ、西部の博物館は「アメリカンインディアン」など、この国のこの国らしさを色濃く出した「癖のある」博物館が多い感じがします。

●ロサンゼルス
・サウスウエスト博物館
ダウンタウンからパサデナに通じるパサデナ・フィリーウェイの途中の北側に位置します。アメリカンインディアンの遺物のコレクションで有名です。
●サンディエゴ
・人類博物館
バルボア公園内です。アメリカンインディアンに因んだ展示が有名です。
●パームスプリングス
・砂漠博物館
砂漠は「不毛」ではないことが、この博物館に展示された植物、動物、鉱物の標本が強く訴えている気がします。

その他、サンフランシスコには、デ・ヤング博物館という西海岸最古にして最大の博物館(美術館)があります。サンフランシスコのまた違った一面としてぜひ、訪れてみてはいかがでしょう?

デ・ヤング博物館

アメリカ西部サンフランシスコ市内に、「デ・ヤング博物館」があります。

アメリカ合衆国の西海岸の最古であり、また最大の博物館、美術館です。
1895年創立です。
・西館・・・カリフォルニア、特にサンフランシスコ関係の展示です。
・東館・・・特別展示場。
・中央館・・・常設展で、エジプト、ギリシャ、ローマの美術品と19世紀アメリカの絵画を中心として展示されています。
・ブランデージ館・・・・ブランデージ氏(長年、国際オリンピック委員会委員長を務めた人物)の寄贈によるコレクションが6000点も展示されています。日本、インド、中国などの東洋美術を主としたものです。

そのほかサンフランシスコ市内では、ストライピング植物園もすばらしいところです。5000以上の珍稀種を集めた植物園で、針葉樹コレクション、Garden of Fragrance[芳香園]などがあります。興味深いところです。
また、科学アカデミーもあります。1853年創立の科学の殿堂です。
北アメリカ館、アフリカ館、水族館、プラネタリウム館からなります。

アメリカ合衆国というと、「スミソニアン博物館・・・ワシントンD.C.」、「メトロポリタン美術館・・・ニューヨーク」「アメリカ自然史博物館・・・ニューヨーク 」「シカゴ産業科学博物館・・・シカゴ」「フィールド自然史博物館・・・シカゴ 」「ボストン・チルドレンズ・ミュージアム・・・ボストン市」が有名ですが、これらの東部博物館だけでなく、西部にも個性的な博物館、美術館が多くあります。ディズニーランドだけじゃないのです!

アラスカの博物館

アラスカと聞くと、どのようなイメージがあるでしょうか?
オーロラでしょうか?それとも氷河でしょうか?
最近は、アクティビティを楽しもうと観光客も訪れるようになってきました。

北米大陸の西北端、アメリカ合衆国の49番目の州である「アラスカ」。北緯50度から70度に横たわる極北の地です。面積約一五二〇〇〇〇平方キロメートルにわたるなか、人口はわずかに五四〇〇〇〇人弱です。
季節は長い冬と、わずかな夏しかありません。人が住むのに、限界の地なのです。
アラスカの大地は、自然風土が厳しく、野生動物の天下であり、野性味があふれています。

このアラスカで人がどのように生きて・・・生き抜いて・・・きたかを紹介するのが、アンカレッジ歴史博物館です。

●アンカレッジ歴史博物館
1984年から翌年にかけ、5階建ての建物を約4倍の大きさに改築し、内容を一段と充実しました。館内には、12の展示室と講堂、そしてお土産屋さんもそろっています。
2~3時間かけてもまだまだ見たらない感があります。


展示室・・・アラスカの歴史、風俗、開拓時代の生活などに関する資料が展示されています。アラスカの古い写真や貴重な文献は興味のある人には大変価値のあるものです。
また、アラスカの画家、シドニー・ロレンスの絵画も収蔵されています。
開館時間は、季節によりまた曜日により異なりますので、事前にご自身でご確認ください。夏期は毎日開館しています。また夜間に開館している曜日もあります。

アフリカの博物館

アフリカの博物館というと、どうしても南アフリカのものが中心となりますが、私たちにとって・・・おそらく野生動物というイメージが先行しがち・・・あまり馴染みがない土地ゆえに、その土地ならではのもの・・・たとえば、恐竜の骨格など・・・を展示した博物館は大変興味深いものがあります。
●南アフリカ博物館
1825年に開設された自然博物館です。200万年前の恐竜の化石の骨格見本を展示したカレー・ギャラリーが有名です。
見逃してほしくないのが、入口左手の部屋にある、南ケープで発見されたブッシュマンが岩に描いたという絵や、コサイン族、ズールー族、スワナ族の実物大の絵、その内部の模型など。
同じ建物内にプラネタリウムもあります。
博物館、プラネタリウム共に有料です。

●南アフリカ文化史博物館
ここは、建物の由来がまず興味深いです。
19世紀に法廷があった旧最高裁判所です。17世紀に東インド会社の奴隷宿舎として使われていた建物をイギリス軍が1810年に改築したものを裁判所として利用していたのです。
入口上部の飾り窓にある彫刻に注目!床と天井も見事です。

現在ここには、ケープ州の文化史関連の資料を中心に、移民関連の資料(ポルトガル、マレーシア、インド、フランス、スペイン、イギリス、ドイツなど)が多いです。
博物館の建物前にあるのは、ヤン・スマッツ元大統領の銅像です。

その他、ワインで有名な「ワインランド」には、ヴィレッジ博物館やユグノー博物館があります。

オーストリアの博物館

オーストリアウィーンの見どころとして真っ先に挙げられるのが、美術史博物館と自然史博物館です。
●美術史博物館
王宮からリンクを渡ったところにあるのが、マリア・テレジア広場です。美術史博物館は、この広場をはさんで自然史博物館と相対して立っています。ウィーンが世界に誇る博物館で、王宮を背にして左側が、美術史博物館、右側が、自然史博物館となっています。

美術史博物館の展示物
美術史博物館には、ハプスブルグ家の歴代美術コレクションが展示されています。見どころは、2階の絵画の展示。この部屋をみるためだけにウィーンを訪れる人もいるほどです。また一度ならず、リピーターも当然います。
とりわけ見逃せないのは、北方ヨーロッパフランドル派の作品。ルーベンスやヴァン・ダイク、ディーラーなどです。
また、ブリューゲルに関するコレクションは最高レベル・・・「狩人の帰還」「農民の婚宴」など。

この美術史博物館は、その展示物もさることながら、建物自体も素晴らしく、ホールの天井画やクリムトの壁画にも注目してください。

●自然史博物館
マリア・テレジアの像をはさんで、広場の反対側・・・美術博物館と相対してあるのが、自然史博物館です。

展示内容は先史時代以来の鉱物・岩石、動物や植物、など多岐にわたります。入口ホールの天井に描かれたハンス・カーロンの「生命の輪廻」がこの博物館の意義を象徴しているとも言われます。
女性にとっては、さまざまな宝石のコレクションが人気です。

チロル地方のスキー博物館

オーストリアというと、ウィーンのハプスブルグ家のコレクションやモーツワルトを連想する人が多いでしょう。もちろんそれらもすばらしいオーストリアの魅力ですが、チロル地方は、そんなオーストリアのもうひとつの魅力ある顔といっていいでしょう。

●スキー郷土博物館
チロル地方のザンクト・アレンという街にある博物館です。ここは、アルペンスキー発祥の地として世界的に有名なスキーリゾートです。人口は2200人で、チロル最西端の標高1300メートルの高地にあります。最近は、夏のリゾート地としても人気が出てきています。
ちなみに日本の野沢温泉とは姉妹都市です。

アルペンスキーの創始者ハネス・シュナイダーは、1790年にここで生まれ、1907年にスキーを教え始めたといいます。その伝統を受け継ぎ、ここには現在でも、世界最大級で、しかも最高レベルという評価を受けるスキースクールがあります。

スキー博物館は、町の西側の山の斜面にあります。小さな森に囲まれたペンション風の建物が周囲になじんでいます。

スキーの歴史や、アルプスの開拓史なども紹介されています。
1階のカフェ・レストランでは、敷地内の家で捕れるニジマス料理が堪能できます。

博物館を見学したら、町の北西にそびえるファルーガという山の山頂へどうぞ。山頂からは360度の展望が得られ、チロルの山なみはもちろん、遠くスイス・アルプスまで見渡せます。
駅そばの第1ロープーウェイでまずいき、その後、第2ロープーウェイで山頂へ。

チロルの民族を知る博物館

オーストリアのインスブルックは、2度の冬季オリンピックが開催されたことで知られた街です。
インスブリックとは、「イン川にかかる橋」いう意味で、イン川の畔にある人口十五万の古い都です。
ローマ時代には、ローマ軍の駐屯地でしたが、やがてハプスブルグ家の台頭とともに発展しました。現在は、チロル州の州都ともなっています。

●チロル民族芸術博物館
インスブルックにあり、チロル地方の文化と生活様式を紹介するのが、「チロル民族芸術博物館」です。宮廷教会の東隣です。
移築復元された15~16世紀の農家の内部や民族衣装が展示され、チロルの素朴な生活ぶりを窺うことができます。
また、ここで興味深いのが「クリッぺ」と呼ばれる展示類です。これはキリストの誕生の場面を人形で再現したものです。

●チロル州立博物館
地味ながらも、美術ファンには人気のある博物館と言われています。ゴシックを中心としたチロル美術のコレクションを常設しています。これはまた、中世キリスト教文化を知る貴重な展示ともなっています。金の小屋根に利用されたレリーフのオリジナルも展示されています。

チロル州立博物館では、夏の日曜日に博物館の大広間ハンマーフリューゲルでコンサートも開かれます。

チロル民族芸術博物館やチロル州立博物館の他、このインスブリッグでの見学スポットは、王宮庭園と宮廷教会でしょう。王宮庭園は、インスブルック市民の憩いの場となっています。夏のコンサート会場にもなり、時間を忘れてゆったりと散策したい美しい庭です。

カザフスタンの博物館

かつてのソ連領シルクロードの主要都市のひとつで最も東に位置するのが、アルマ・アタです。カザフ共和国の首都です。
アルマ・アタは、近代的な都市づくりが進み、かつてのシルクロードを思わせるものはほとんど残っていませんが、その代わりに博物館が非常に充実しています。
●カザフ国立中央博物館

地上2階と地下1階が4つのホールにわかれています。
・第1ホール・・・先史時代から15世紀まで。
・第2ホール・・・16世紀から1917年(ロシア革命)まで。
・第3ホール・・・1918年~1945年まで。
・第4ホール・・・1946年以降~現在まで。
展示品は十万点を超えるといわれます。

注目は第1ホールと第2ホール。
マンモスの化石や古代人の生活を描いた絵がなかなか見事です。古代の芽生え時代からトルコ文化圏の遺物、カザフの民族衣装もなかなか興味深いものがあります。
場所・・・市の南方を東西に走るアバイ通りを、アバイ像の前から西へ500メートルほど行って、フルマノフ通りと交差したところで左折します。さらにそこから300メートルほど南へ進んだ左側・・・東にあたります・・・にある、モスクをモチーフにした巨大な建物です。

じっくり見て回ると半日はかかりそうです。

●カザフ考古学博物館

カザフスタン各地で発掘されたコイン、陶器、色ガラス、銅製のブレスレット・・・などなど、細かな展示が目を引きます。でもやはりこの博物館の目玉は、純金製の飾り衣装・・・「ゴールドマン(黄金人間)」です。
場所・・・カザフスタン・ホテルの200メートルほど北にあります。レーニン大通りとカリーニン通りの交差点の南東角にあります。

ジャカルタの博物館

インドネシア共和国の首都ジャカルタは、人口六百万人を超える東南アジア最大規模の大都会です。世界中のどの「若い」国とも同じで、エネルギーにあふれるギラギラした街です。
首都というだけあって、インドネシアの中心的な博物館がいくつかあります。

●国立中央博物館
「象の館」という別名をもつのは、正面入り口にタイから贈られた象のブロンズが飾られているからです。
ジャワ原人の図頭蓋骨の複製も見どころです。
主にボロブドゥールから発掘された数多くの石仏や、中国を中心とする陶磁器類が展示されています。日本の伊万里などもあり、そのバラエティの豊富さは注目に値します。

●ジャカルタ博物館
東インド会社総督の愛用した家具や調度品、陶磁器、肖像画をコレクションしています。当時の歴史的資料を中心に展示されています。総督の肖像画や、中国から伝来した陶磁器が目玉です。

●ワヤン博物館
ワヤン人形を専門に展示する博物館です。
影絵人形のワヤン・クリットや、木人形のワヤン・ゴレックなど、木製や皮製の人形が2階の展示室に並べられています。
この2階奥のホールでは、日曜日と祝日にワヤン劇をみることができます。

●陶磁器博物館

●軍事博物館

●バハリ博物館・・・船の博物館。スンダ・クラバ旧港のすぐ南に位置します。建物は、オランダ植民地時代の倉庫を利用したもので、現在も海洋民族が利用しているものだそう。
古代のボートや帆船、航海道具、古い地図など、興味ある人にはたまらない宝の山です。

ジョグジャカルタの博物館

ジャワ島の経済と政治の中心が首都ジャカルタなら、伝統の息づく文化の中心はやはりジョグジャカルタかもしれません。さしずめ日本でいうなら、京都といった感じでしょうか。
この地は、7~9世紀に開花した壮大な仏教文化と、それに続くヒンズー教文化の遺産が数多く残されています。その代表的なもの・・・ユネスコの世界遺産にも登録されているのが、ボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院群です。
ボロブドゥール遺跡は世界最大の仏教建造物といわれるように、仏教の寺院です。一方、プランバナンはヒンズー教の寺院群です。
ボロブドゥール寺院は、実は千年の眠りから覚めて長い修復事業のすえにようやく広大な史跡公園としてよみがえったばかりです。中世ジャワの色彩を色濃く残すこの仏教遺跡には、現在、世界中の関心が寄せられています。

そんなジョグジャカルタの街にあって、ジャワ文化を知るのに格好の博物館が「ソノブドヨ博物館」です。

●ソノブドヨ博物館
王宮広場の西に位置するジャワ様式の建築物です。ジャワ文化を知るには加工の博物館と言われます。建物内に入ると、フロアーいっぱいにガムランの楽器がずらりと並んでいるのにまずびっくりします。さらに進んでいくと、バティックやワヤン人形、お面、青銅器・陶器がまたまたびっしりです。
博物館内にはヒンドゥー教の野外展示が、また建物周辺には仏像が並べられ、まさにヒンドゥー教と仏教が混在するジョグジャカルタらしい博物館といえるでしょう。

ジョグジャカルタの文化

インドネシアの京都とも言うべき、かつての文化の中心地であり、ユネスコ世界遺産で世界最大の仏教寺院ボロブドゥールと、ヒンドゥー教のプランバナン寺院をもつジョグジャカルタは、街全体が博物館、美術館といってもよいほど、芸術的香りが高い街です。

博物館としては、「ソノブドヨ博物館」と、「ロジョプストコ博物館」が整備されていますが、その他、バテッィックを知るには、「バティック研究所」へ、また銀細工をみたいなら、街全体が銀細工の工房のようである「コタ・ゲテ」へ行くのがいいでしょう。そしてジョグジャカルタで1,2泊できる場合には、できることなら何か一つ伝統の民族芸能をご覧になられてみてはいかがでしょうか?

●バティック研究所
公営のバティック技術研究所です。バティックとは、ろうけつ染めのことです。バティックができるまでの工程を詳しくみることができます。

●コタ・ゲデ
市の中心街から南東に約6キロメートル行ったところにある銀細工の町です。最盛期には220軒もの加工工場が軒を並べていた世界でも有数の銀細工の町でしたが、今では20軒ほどを数えるのみに縮小されてしまいました。
それでも2000人を超える銀細工職人がいて、町の通りの両側には製造直売の店が並びます。

●ジョグジャカルタで見ることのできる民族芸能
ジャワ舞踏やガムラン音楽、ワヤン・ゴレック(人形劇)、ワヤン・クリット(影絵芝居)、ラマヤナ・バレー、その他、ケチャックダンスの鑑賞も可能です。

バリの文化を味わう

インドネシアのバリ島には、「バリ博物館」がありますが、実際、バリでは、「ウブド」という非常に芸術性の高い小さな村があります。バリで芸術に触れようと思うなら、このウブドの村をじっくりと歩いてみてはいかがでしょうか。

ウブドは、ライス・テラス(棚田)に囲まれた小さな村です。この小さな、しかし豊穣な村には、絵、音楽、踊りの伝統が、「芸術」といったかしこまったものではなく生活のなかで「自然」と一体となった空気のような存在として息衝いているのです。
ウブドを中心として、バリのその他のごくごく小さな村には、世界中のトップ・アーティストが集まってきます。それがバリの芸術を、この小さな村を発信地とする世界レベルのものへと押し上げているのです。
サンゴ礁に囲まれた賑やかなビーチとはまったく違う、「普段着のバリ」が香高い芸術を生み出しているのです。

ウブド以外にバリ島で芸術性が高い村
●チュルク・・・金銀細工の村として有名。工房や直売店が軒を並べます。
●マス・・・木彫りの村として有名です。黒檀やチーク材からヒンドゥー教の神々を彫ったものが有名です。
●バトゥブラン・・・石彫の村として有名です。道に沿ってヒンドゥー教の神々やガルーダなどの石像がたくさん並んでいて歩いて通るだけでも楽しいでしょう。

ウブドの中心地といってもほんの小さなものですが、そこを少し離れるとのどかな田園風景が広がります。近くに「モンキー・フォレスト」と呼ばれる森があって野生のサルがたくさんいます。

ギリシャのアテネの博物館

ギリシャのアテネには、実にたくさんの遺跡や各種博物館があります。世界史の教科書に載っていた・・・受験時代に苦労して覚えたものたち・・・が現実に「ごろごろ」と展示されているのを目の当たりにするとびっくりします。
たとえば、国立考古学博物館には、クレタ島を除くギリシャ各地からの発掘品が収められています。
その他、アテネのプラカ地区にあるのは、色とりどりの民芸品があふれる「民芸博物館」です。ギリシャ各地から集められたさまざまな民芸品を展示しています。各地の民族衣装は、興味のある方にはたまらないでしょう。
エーゲ海に浮かぶ島はそれぞれに違う民芸品をもつのも面白いです。実際、それぞれの島に行くよりもその個性を強く感じることができます。

また、アクロポリスとパルテンノン神殿は教科書でおなじみの「あれ」と言った感じ。でも実物は壮大です!このアクロポリスの丘とその周辺で発見された先史時代からの発掘物を納めるのが、アクロポリス博物館です。
主な展示物としては、アテネ最盛期のものが多いようです。ギリシャに滞在していると、神話の世界がギリシャの歴史と実に微妙に重なって、区別がつかなくなっているように感じます。
この博物館では、各神殿を飾っていたレリーフや彫像に注目してください。さまざまな神話の人物や、実際の人びとの生活をテーマにした芸術作品群です。アクロポリスとその周辺の人たちの往時の生活を想像することができます。

上海とその周辺の博物館

経済成長著しい中国は、もちろん伝統文化においては世界でも一目置かれる存在です。中国の上海だけをとっても、たくさんの博物館があります。
主な3つは次のものです。
●上海博物館
市の中心に人民広場の南部に建つ近代的なビルです。
青銅器、陶磁器のコレクションで有名です。

●上海歴史博物館
上海を中心とした江南地方に焦点を当てた上海市立の博物館です。
豊富な出土品や文物を展示し、江南地方の歴史を時代順に解説しています。
見どころは、1階にある中国貨幣コーナーです。ぜひ、立ち寄ってみてください。

●上海自然博物館
館内は、いくつかのセクションに分かれています。天文館、植物館、人類館、現代動物館、など。
二三〇〇〇〇点という豊富な標本は世界的にもすぐれたものです。正面ロビーの化石は恐竜のものです。

そのほか、上海からは少し離れますが、中国らしい博物館がいくつもあります。
●中国茶葉博物館・・・杭州
茶の歴史、製法、飲み方の紹介と茶具の展示があります。なかでも宋代五大名窯から生まれたという茶碗は見逃してはいけません!
この博物館は、茶畑のなかにあります。

●杭州市工芸美術研究所・・・杭州
白檀の扇子で有名です。仏像、書画の工房があります。

●紹興民族博物館・・・紹興
食俗庁と婚俗庁に分かれていて、食俗庁では、紹興酒や紹興料理の歴史や作り方を紹介しています。昔の居酒屋を模したお店があり、一杯飲めます!
婚俗庁では、結婚式を再現した人形が展示されています。
ちなみに、紹興は、中国八大銘酒の一つに数えられる「紹興加飯酒(シャオシンヂアファンヂウ)」の産地です。

ドイツローテンブルクの二つの博物館

ドイツには面白い博物館がたくさんあります。中世のおとぎ話の世界を彷彿させる街「ローテンブルク」には特にそんな気がします。
中世の宝珠といわれ、ロマンチック街道のハイライトとしてドイツの観光名所となっています。
この町には、二つの対極的な博物館があります。
ひとつは、ちょっと・・・不気味な博物館で「中世犯罪博物館」です。そしてもうひとつは、こちらはかわいい「おもちゃの博物館」です。

●中世犯罪博物館
法と刑罰の歴史博物館としては、ドイツ唯一のものです。
中世以来の法律制度、警察制度の資料、そして珍しいけれども興味引かれる?拷問道具・・・が、多数展示されています。ドイツのメルヘンチックな町並みを眺めているときには想像できない、ドイツのこわーい?一面を垣間見ることができます。
アクセス・・・マルクト広場から少し南に入ったところで、聖ヨハネス教会の西隣です。
ちなみにここには、日本語のガイドブックもあります。

●おもちゃ博物館
ドイツらしい・・・というか、私たちが「イメージしたがっている」ドイツに近いイメージを与えてくれる博物館といったらいいでしょうか。
一八世紀~二〇世紀初めに作られたおもちゃや人形が所狭しと並んでいます。日本の横浜にもありましたよね、人形博物館!
人形は、ドイツのものだけでなく、ヨーロッパ諸国のものがあり、ドールハウスはもちろんのこと、鉄道、馬車、学校、遊園地など、かつての人びとの生活を知る資料ともいえます。

チェコマリオネット博物館

チェコというと?何を思い出しますか?国際人形連盟の本部が置かれているチェコのプラハでは、マリオネットが盛んです。
プラハを訪れると、カレル橋や旧市街広場など、観光客が集まる場所で必ず、大道芸を目にします。そんななかでも断トツに多いのが、マリオネット・・・人形劇・・・です。
プラハの音楽芸術アカデミー演劇学部には、人形劇学科が存在し、世界中から人形劇を愛する人たちが勉強に訪れています。

プラハには、そんなマリオネットの歴史と熱狂ぶりを裏付けるように、マリオネット博物館があります。

●マリオネット博物館
一七世紀から現代までのマリオネットを展示しています。劇場も併設されていて、主に古典オペラが上演されています。
マリオネットは、今でこそプラハにこれほどあふれていますが、もともとは一七世紀に西ヨーロッパから伝わったものです。
チェコは、一七世紀(一六二〇年)にビーラー・ホラ(白山)の戦いでハプスブルグ家の傘下となり、ドイツ語が正式な言語として強制されました。
一八世紀末ごろから、プラハで禁じられていたチェコ語を使って、人形劇用にアレンジされた神話や歴史物語がかたられるようになったのです。
このようにプラハのマリオネットの伝統には、民族復興のにおいも感じられるのです。

マリオネット博物館には、木彫りのマリオネットも展示されています。また、プラハの町にはマリオネット専門店が多数あります。木彫りや粘土製など、お好みのものを探して見られてはいかがでしょう。

プラハの博物館

プラハは、ユネスコの世界遺産に指定されている街です。市全体が世界文化遺産に指定され、町のたたずまい全体が博物館、美術館のようといってもいいでしょう。プラハの町の博物館、美術館の概観を観てみましょう。

●プラハ国立博物館
歴史博物館、自然史博物館、図書館などから成ります。
膨大なコレクションを誇り、なかでも圧巻は七八〇〇点にも及ぶ鉱物と古代の発掘物でしょう。
ボヘミアングラスの出土品もあります。
動物学部門では、世界的にも貴重な資料として、魚や鳥の絶滅種の標本や、クジラの全体骨格標本があります。
場所・・・新市街

●ドヴォージャーク博物館
音楽家のドヴォージャークが生前使用したピアノやビオラなどの楽器を展示します。直筆の楽譜などが公開されています。バロック様式で建てられた邸宅を利用した博物館です。
場所・・・新市街

●スメタナ博物館
チェコを代表する作曲家は?スメタナです。スメタナ博物館は、実際、スメタナが三九歳~四五歳までを過ごした館・・・ラジャンスキー宮殿です。ピアノや楽譜などのほか、直筆の手紙や結婚リングなど、プライベートも公開されています。

その他、プラハ城内には、プラハ城ギャラリー(王宮美術館)、ロブコヴィッツ宮殿(歴史博物館)、おもちゃ博物館が、入っています。
●プラハ城ギャラリー(王宮美術館)・・・一六~一八世紀のヨーロッパの絵画を展示。
●ロブコヴィッツ宮殿(歴史博物館)・・・絵画、彫刻、文書、装飾品、武器などを展示。
●おもちゃ博物館・・・テディベアやアンティーク人形など、一九世紀から二〇世紀のおもちゃを展示。

ユダヤ人博物館

世界のあちこちに「ユダヤ人街」がありますが、チェコのユダヤ人街の歴史は、古く、一〇世紀にはすでにユダヤ人地区がプラハの数か所に存在していたといいます。一九世紀末のプラハの再開発のなかでかなりの部分が取り壊されてしまいましたが、今でもわずかにその痕跡を残しています。
第二次世界大戦中のナチスドイツの迫害など、数多くの苦難を乗り越えてきたつらい歴史を残すものです。

チェコのユダヤ人街は、旧市街の北側にあります。歴史あるシナゴーグやユダヤ人墓地などが残っていて、これらがユダヤ人博物館として公開されているのです。全体はさほど広くないので、徒歩で十分回ることができます。
●ユダヤ人博物館
チェコのユダヤ人街にあるのが、「ユダヤ人博物館」です。
博物館といっても、4つのシナゴーク(ユダヤ教会)と旧ユダヤ人墓地、セレモニアル・ホールの総称です。したがってチケットはすべての共通券となっています。
4つのシナゴーク
●マイゼル・シナゴーグ・・・ネオ・ゴシック様式の建物。内部では、ボヘミア、モラヴィア地方のユダヤ人の歴史に関するものを展示しています。
●ピンカス・シナゴーグ・・・内部の壁にはナチスの犠牲になったチェコ人八〇〇〇人の名前がびっしりと書かれています。
●クラウス・シナゴーグ・・・ネオ・ルネッサンス様式の建物で、習慣と伝統に関するものを展示。
●スペイン・シナゴーグ・・・内部の装飾がみごと。二階にはボヘミアトモラヴィアのユダヤ人の歴史に関する展示があります。
・旧ユダヤ人墓地・・・一五世紀初頭に造られたもので一七八七年まで使用されていました。
・セレモニアル・ホール・・・墓地の出口にあるのがセレモニアル・ホール。ユダヤ人の習慣と伝統を紹介しています。

ビール博物館

世界にはいろいろな博物館があります。紹興酒で有名な中国紹興には、紹興酒の博物館があるように、ビールで有名な街、チェコのプルゼニュには、「ビール醸造博物館」があるのです。

●チェコビール醸造博物館
ビールの町、チェコのブルゼニュの歴史を紹介する博物館です。
後期ゴシック様式のモントハウス、乾燥室、貯蔵室には、昔をしのばせる古さを感じることができます。
そもそもブルゼニュがビールの町としての歴史を歩み始めたのは、ヴァーツラフ2世が260人のブルゼニュ市民にビール醸造権を与えたことに由来します。18世紀には200以上の醸造所を抱えるようになり、19世紀にはドイツからラガービールの醸造者を招いて研究を重ねるようになったといいます。
こうして1842年に、黄金に輝くピンゼンビールが誕生したのです。

この歴史的な舞台となったのが、ブルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所です。共和国広場とラプザ川を隔てた反対側です。ここのビールが、絹のような細かい泡とさわやかな喉越しで、ビンゼンビールの代名詞にもなっているビールです。
ビール大好き人間なら、ビール醸造博物館と、このブルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所を見学しない手はありません!ブルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所では、実際のビンゼンビールの製造過程を見学することができます。
世界各国でその土地の「ご当地ビール」を堪能している人っていらっしゃいますよね?著名な博物館めぐりに疲れたら?ちょっとした時間にこのような小さな、個性的な博物館をのぞいてみるのもまた楽しいかもしれません。

ハンガリーブタペストの博物館

ヨーロッパのほぼ中央に位置するハンガリーは、国土のほぼ中央をドナウ川が2分するように流れています。ハンガリーは、中世から現在に至るまで、すぐれた芸術家を多数輩出してきました。
たとえば、音楽家のフランス・リストは、「ハンガリー狂詩曲」で有名です。
美術の分野におけるハンガリー人の活躍は、国立絵画館へ行くとその足跡をみることができます。19世紀にパリで活躍したムンカーチ・ミハーイなどをご存じでしょうか?

「ドナウの真珠」とも称されるハンガリーのブタペスト。世界中から観光客を引き付ける街です。ネオ・ゴシック様式の尖塔をもつ国会議事堂一帯の美しさは、ドナウの景観のなかでも傑出しているといわれます。
ブタペストでは、エンターテイメントが盛んです。リストが生活した町ですから、オペラやクラッシックのコンサートはもちろんのこと、民族音楽やハンガリー舞踏などを楽しむこともできます。

そんなブタペスト市内で最も古い歴史をもつ一帯が、オーブダ周辺です。ブタペスト郊外に位置するアクインクムと共に、古代ローマ時代から人が住んでいた痕跡が残っています。1220年から王宮の丘に城が築かれるまで、ハンガリーの首都として栄えました。
●アクインクム博物館
アクインクム博物館は、オーブダ一帯が古代ローマ帝国の植民地だったといわれる2世紀ごろの遺跡の奥にあります。遺跡には、当時の生活をしのばせる、住居や教会、水道設備なども残っていて歴史的に貴重な存在となっています。
遺跡の奥にある博物館には壺や食器、アクセサリーなど、当時の生活を彷彿させるものが多数残っています。

台湾故宮博物館

台湾観光の目玉となっている博物館です。中国北京にも、故宮博物館は存在しますので、いわゆる「故宮博物館」は世界に2つ存在することになるのですが・・・。
台湾の故宮博物館は、国民党が台湾にわたってくるさいに運び込まれたものです。

各セクションは、テーマを設けて展示されています。広々として気持ちのよい館内には、カフェやちょっとしたお土産屋さんもあり、疲れたら一休みできます。丁寧に見ればもちろん・・・ざっと見ても、ほぼ一日がかりの観光となってしまいますから、あらかじめめぼしいものを予習しておいて、まずはそこをおさえたうえで、回ると言う方法が賢明かもしれません。

歴史的、美術的価値が非常に高いものばかりで、ぜひ、一度は訪れてみたい!と思うものですが・・・その数は、六十二万点にもおよび、3か月毎に(一部を残して)入れ替えられる展示品も、二万点あるといいますから・・・すべて見るには、8年あまりの月日を要することになります。
写真撮影は一切、禁止です。

台北でもし時間があれば、ぜひ、映画館によってみてください。
台湾の人たちは、大の映画好きです。西門あたりの映画館が大人気です。
映画館は、各回に総入れ替え制です。上映の前に国家の吹奏があります。かならず脱帽しなくてはいけません。起立も求められますから、徹底しています。
ほとんどの場合、北京語の字幕が出るので、漢字を見ていればなんとか意味は・・・おそらく!通じると思います。

モロッコラバトの博物館

北アフリカのモロッコというと、カサブランカやマラケッシュ、フェズなどの古い都市が有名です(映画の舞台ともなって、おなじみですよね)。
しかし、現在のモロッコの首都は、ラバトです。カサブランカと並ぶ、近代都市であり、落ち着いたたたずまいを見せています。

ここにあるのが、ウダイヤ博物館と考古学博物館(古代美術館)です。

●ウダイヤ博物館
伝統的なモロッコの室内を再現した部屋や、さまざまな楽器、ベルベル人の民族衣装や宝飾品などが展示されています。
このウダイヤ博物館は、その建物にまず注目!17世紀末のアラウィー朝時代のムーレイ・イスマイルの居城だったものです。
その後、この居城は、博物館になるまでの間、イスラム学校「マドラサ」として使用されてきました。

敷地内のもう一つのポイントは、モロッコ各地から集められたカーペット。なかなか興味深いです。モロッコの絨毯は大きく分けて、アラブ絨毯とベルベル絨毯にわかれます。
ベルベル絨毯は、遊牧民であるベルベル人がテントの敷物や掛物として使用してきたもので、羊毛やヤギ、ラクダの毛を使ってできていて、厚くて丈夫なことで知られています。

●考古学博物館(古代美術館)
1943年に建てられた、モロッコの古代時代をあつかった博物館です。
新旧石器時代、ローマ時代、イスラム時代の出土品が展示されています。
ブロンズや大理石の像、コインなど・・・。
行き方・・・グラン・モスクの東脇を入り、オテル・シェラが見える交差点を右へ行きます。

ダール・バトハ博物館

世界で最も複雑な迷路の町、「フェズ・エル・バリ」。
このフェズのメディナ(旧市街)の入口(出口?)にあるのが、ダール・バトハ博物館です。オテル・バトハの横の道を60メートルほど行ったところにあります。近くには、有名なブー・ジュルード門もあり、「足」で観光するフェズの町のよい出発点となるかもしれません。

ダール・バトハ博物館は、19世紀、ムーレイ・ハッサンによって建設された宮殿です。それが現在は、博物館として利用されています。
館内には、古いコーランの装飾写本や楽器、絨毯、古い陶器の他、ベルベル人の装飾品なども展示されています。コーランとは、アラビア語で書かれたイスラムの根本聖典のことをいいます。正しくは、クルアーンです。モロッコは、敬虔なイスラム教徒が大半を占める国です。1日5回のお祈りと、断食を守っているのです。
また興味深いのは、カラウィン・モスクにおける最古のクーフィーヤ書体などが展示されていることでしょう。
庭園がまた素晴らしく、ムーア様式です。噴水があり、草木が生い茂り・・・まさに地上の楽園を創造しています。

ベルベル人というのは、マグレブ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア3カ国を含んだ地域)の先住民族です。
ベルベルというのは、古代ローマ人とアラブ人が、アラブ人ではない人たちを「バルバル人」つまり、「野蛮人」とよんだことが始まりです。
現在では、モロッコ人というと、ベルベル、アラブ、その他・・・いろいろな系統があります。ベルベル人たちは、今でも古代からの伝統や習慣を守り続けて生活しています。

ドイツ アプタイベルク美術館

ドイツのメンフェングラートバッハには、現代美術ファンには必見の美術館があります。それが、「アプタイベルク美術館」です。
「アプタイベルク」というのは、修道院の丘という意味です。美術館のあるあたりにかつてベネディクト派の修道院があったからです。

●アプタイベルク美術館
ドイツのメンフェングラートバッハは、ディッセルドルフの西へ約30キロメートルいったところにある小さな都市です。しかし、その中央駅の駅舎は、アールヌーボーの趣をたたえ、なかなか雰囲気のあるものです。
この中央駅を出て正面の駅前広場を横切って走っているのが、ヒンデンブルク通りです。この通りを左側へ向かって歩いていくとやがて、ビスマルク通りにぶつかります。ヒンデンブルク通りと、ビスマルク通りが、要するにメンフェングラートバッハのメインストリートとなります。
このヒンデンブルク通りをここから少しずつ右へとカーブしながらのぼっていくと、やがて森がある通りと交差します。この森の脇を少しいくと、現代美術の素晴らしさで名高い「アプタイベルク美術館」に出ます。
美術館の近くには、市の市庁舎があります。これはかつて修道院だった建物を、市庁舎として利用したものです。アプタイベルク美術館を訪れたなら、その隣接して建つ大聖堂も見学してみてください。旧修道院付属の境界で11~13世紀に建てられたものです。
アプタイベルク美術館は、火曜日~日曜日までの10時から18時までの開館です。月曜日は休みとなります。

フォルクヴァング美術館

ドイツのエッセンは、美術に関心のある人にとって非常に興味をそそられる都市かもしれません。
エッセンは、鉄鋼財閥クルップの本拠地として戦前からルール地方の中心都市として栄えてきました。

エッセンの中心部から北西へ約4キロメートルには、ツォルフェライン炭鉱跡があります。エッセンで最後まで操業していた炭鉱です。この建築物は、1930年代に「バウハウス」様式でたてられたもので、世界でもっとも美しい炭鉱と言われ、ユネスコの世界遺産に登録されています。貴重な産業遺跡というわけです。
現在、これらの建物は、復旧したうえで現代アートの展示会場となっています。なかでもノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター付属の展示館である、「レッドドット・デザイン・ミュージアム」は、建築家のノーマン・フォスターが改装を手掛けたことで注目されています。
この町にあるのが、フォルクヴァング美術館(MUSEUM FOLKWANG)です。
フランス印象派やドイツ表現主義などを中心とするコレクションを所蔵しています。同じ敷地内には、ルール地方博物館があり、フォルクヴァング美術館とこのルール地方博物館を合わせて、「博物館センター」と呼んでいます。
フォルクヴァング美術館は、火曜日~日曜日の10時~18時まで。ただし金曜日は、24時までやっています! ルール地方博物館との共通券となっています。
エッセンに立ち寄ることがあったら、これらの美術館、博物館と、そしてユネスコ世界遺産の炭坑跡を訪れてください。非常に芸術的香の高い都市です。

ロンドン ナショナル・ギャラリー

海外旅行に何を求めるかは、人によって違いますが、ギャラリー巡りをして歩くと言う人もいらっしゃるのではないでしょうか?ロンドンは、ナショナル・ギャラリーをはじめ、世界的にも著名な美術館がたくさんあります。博物館もその倍以上ありますから、美術館、博物館をまわるだけでも、どれほどかかるかわからないくらいです。

そのなかでもロンドンに来たら真っ先に目指したいのは? おそらく「ナショナル・ギャラリー」と・・・ほぼほとんどの人が?・・・答えるでしょう。

●ナショナル・ギャラリー THE NATIONAL GALLERY
ナショナル・ギャラリーは、1824年創設の歴史ある博物館です。やはり著名なあの「ルーヴル美術館」と比較しても、その規模、内容ともに決して引けは取らないと思います。

ナショナル・ギャラリーのコレクション
ナショナル・ギャラリーには、13世紀から20世紀初期までのヨーロッパ絵画を2000点以上、常時展示しています。なかでも、この美術館の目玉と言われるのが、イタリア絵画やフランドル派、オランダ派の絵画のコレクションです。

ナショナル・ギャラリーガイドツアー
膨大なコレクションを、限られた旅行の日程のなかですべて見るのはおそらく不可能です。そこで・・・どの美術館や博物館についてもそうですが、まずは「めぼしいもの」を抑えて、そのあと自分の気に入ったものをじっくりと見るというのもひとつの方法かもしれません。
ナショナル・ギャラリーでは、月曜日から土曜日まで1日2回、「館内ガイドツアー」を行っています。ほぼ1時間です。そのほか、火曜日から金曜日までは13時からは、50分間のレクチャーを開催しています。特定の絵画、アーティスト、話題などについて解説してくれます。

ナショナル・ポートレート・ギャラリー

日本の文化、絵画ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパではポートレート・・・肖像画・・・は、非常に盛んで、また優れたものがあります。
そんな肖像画を集めたのが、ナショナル・ポートレート・ギャラリーです。ナショナル・ギャラリー同様、イギリスのロンドンにあります。
●ナショナル・ポートレート・ギャラリー the NATIONAL PORTRAIT GALLERY
「ブロンテ姉妹の肖像画」がある美術館です。
チューダー朝時代から現在までの、イギリス歴史上の人物のポートレート・・・肖像画・・・のコレクションです。
時代別に上の階から下の階へと展示されています。イギリスロンドンっ子のお気に入りは、エリザベス2世の幼少のころの写真だとか・・・。
ナショナル・ポートレート・ギャラリーは、ナショナル・ギャラリーのすぐ隣です。訪れる際には、いっしょにどうぞ。
なお、近年増築され、コンピュータを駆使したIT・ギャラリーやレストランがオープンされました。

開館時間等は、ナショナル・ギャラリーと同じで、毎日、10時~18時。水曜日は、21時までです。ただし、お正月元旦、12月24~26日、グッドフライデーはお休みとなります。
グッドフライデーとは・・・「聖金曜日(せいきんようび)」のことを言います。イエス・キリストの受難と死を記念する日。キリスト教の用語で、 復活祭の前の金曜日をさし、キリスト教を信仰する国や地域では、施設がお休みとなることがあるので観光のさいには注意しましょう。別名「受難日」、「受苦日」と呼ばれることもあります。また、正教会では「 聖大金曜日 」。

ちなみに、ナショナル・ギャラリー同様、料金は無料です(特別展のみが有料となります)。

ロンドン テート・ブリテン

テート・ブリテン(TATE BRITAIN)
1500~2000年のイギリス絵画にかけては、ロンドン1充実していると言われる、イギリスロンドンの美術館です。ターナーTURNERは、イギリス人ご自慢の画家ですが、テート・ブリテンにおける彼のコレクションは、必見です。このコレクションをみるために、遠方から訪れる人もいるくらいです。

かつてはここに、モダン・アートのコレクションがありましたが、現在それらは、2000年5月にテムズ河畔に新しく開かれた、テート・モダンに移りました。そして従来、テート・ギャラリーと呼ばれていた美術館が、「テート・ブリテン」と名前を変えたのです。
つまり、もともとテート・ギャラリーと呼ばれていた、ひとつの美術館が、テート・ブリテンと、テート・モダンという二つに分割されたといっていいでしょう。テート・モダンは、20世紀以降のコレクションを、テート・ブリテンは16世紀~19世紀を担当しているということです。

ターナーの作品に「ヴェニスの太陽」があります。それをご覧になって、「あれ?」とお思いになることはありませんか?
ヴァニスといえば、燦々と太陽が降り注ぐイタリアの町です。しかし、ターナーのこの「ヴェニスの太陽」に描かれた空の暗いこと!
でも、ターナーにしては、他にないほど明るい、思い切った色づかいなのです!
イギリスの、いつもどんよりと曇った・・・雨が落ちてきそうな・・・空を眺め、そのような空を描くことに慣れていたターナーにとっては、「ヴェニスの太陽」の空も、十分に「まぶしいほど燦々と光り輝く」ものだったのでしょう。

王立芸術院

イギリスロンドンに、すべて個人所有のコレクションであるものを一定期間、アカデミーが借り受けて、展示しているところがあります。それが、「王立芸術院 ROYAL ACADEMY OF ARTS」です。

アカデミーがその所有者から順に借りていくため、展示物はどんどん変わります。したがって何度訪れても、いつも新鮮な感動を得られる美術館なのです。
情報誌(タイムアウトなど)で、現在の展示について調べてから訪れたほうがいいでしょう。
通常、ロンドンの著明な美術館(ナショナル・ギャラリー、ナショナル・ポートレート・ギャラリーなど・・・)は、特別展示を除いて料金は無料のところが多いのですが、この王立芸術院は、有料です。しかも、料金は展示内容によって変わるのです・・・。
とはいえ、通常、お目にかかれない世界の名画を観ることができるのですから、ロンドンを訪れた際には、ぜひ、よってみてください。
こんなに素晴らしいものを「個人で所有」している人ってどんな人なのだろう?と思ってしまいます。日本ではあまり考えられませんが、特にヨーロッパなどでは、こうした個人で素晴らしい、世界的なコレクションを所有している人がいるのです。でも、それを一般公開して、こうして私たちにも「拝ませて?」くれるのですから、嬉しいものです。

また、この王立芸術院の建物にも注目!
この建物は、イギリスの著明な建築家であるBurlington伯のデザインによるものです。彼は、有名なパトロンでもあった人です。

王立芸術院 開館時間
毎日10時~18時。入場は17時30分までです。
グッドフライデーと12月24~28日はお休み。

ロンドンの現代アートの美術館

ロンドンには、ナショナル・ギャラリーなど、いわゆる巨匠たちの作品を展示する美術館だけでなく、現代の「勢いにのった」アーティストたちの作品を展示しているアートギャラリーがたくさんあります。

たとえば、ロンドンのホワイトチャペル・アート・ギャラリーや、アイシーエー・ギャラリーなどです。

イギリスロンドンの歴史的な芸術の素晴らしさ・・・荘厳さ・・・に感動し、感慨を覚えながらも、圧倒されっぱなしで、少々お疲れの方?いらっしゃいませんか?
そんな方は、たまにはこうした若いエネルギーにあふれたアートギャラリーを訪ねてみられてはいかがでしょう?
かしこまることなく、また「しっかり予習して!」と力むことなく、気楽なきもちでふらっと立ち寄ることが、こうしたアートギャラリーで本当のアートに心を触れさせる秘訣かもしれません。

●ホワイトチャペル・アート・ギャラリーWHITECHAPEL ART GALLERY
現代アーティストと呼ばれる人たちの作品が中心です。
肩の力を抜いて、ふらりと立ち寄るのに絶好のギャラリーかもしれません。カフェもあります!疲れた足をしばし休めて、ロンドンの(どんより曇った・・・)空を見上げてみてはいかがでしょう?

開館は、火曜日~日曜日。11時から17時。水曜日は20時までです。
月曜日、祭日、クリスマスは各自ご確認ください。
料金は基本的には無料。特別展のみが有料となります。

●アイシーエー・ギャラリーICA GALLERY

ICAとは「現代芸術協会(INSTITUTE OF CONTEMPORARY ARTS)」です。アイシーエー・ギャラリーは、この協会が運営する美術館です。「アート」の最新の秀作をみることができます。
ただし、作品が展示されていないこともあるので要注意。

パリ オルセー美術館

フランスのパリにあるオルセー美術館は、1986年12月にオープンしました。
この建物は、もともと「駅」だったことから、入口を入るとなにかふしぎな感じを受けます。いわゆる美術館の、ともすると重くなりがちな空気がなく、広々とした開放感があるのです。ガラス天井から自然の光をふんだんに取り入れた展示場は、理想的な美術の鑑賞の場を提供しています。しかも、実はこの外光、コンピュータ制御で管理されているというから、すごい!さりげなくハイテクを駆使しているのです。
この建築、内装については、フランス国内では賛否慮論あるようです。しかし、さすが芸術の都、アートを観る目は確かであり、またそのアートを最もすばらしい環境のなかでみる知識と、それを実現する技術をもっていることにも脱帽です。
このオルセー美術館は、もともと印象派美術館にあった作品をそっくりここに移転したのに加えて、ルーヴル美術館やプティ・パレからも主要な作品が多数移転されました。
どの著名な美術館、博物館についてもいえることですが、ただでさえ駆け足で観光名所を回る旅行ツアーで、こうした展示物をすべてみることは「絶対に!」不可能です。このオルセー美術館をくまなく観るにはどれほど時間がかかるのでしょうか? 立ち止まって「じ~っと」見つめていたい気持を必死で押さえて、とにかく「足を進める」という鑑賞の仕方をしても、丸2日はかかるでしょう。したがって、時間的にも・・・体力的にも・・・そして、精神的にもそれだけの余裕がない人は、まずは、モネ、マネ、ゴッホ、セザンヌといったおなじみの印象派の巨匠たちの絵画から始めてはいかがでしょう? 

ルーヴル美術館の主な展示物

ルーヴル美術館の所蔵作品は、古代オリエント、古代エジプト、古代ギリシャ・ローマ、彫刻、絵画、デッサン、美術工芸の7部門に分かれています。
3つの代表的な美術館・・・ルーヴル美術館、オルセー美術館、そしてポンピドゥー・センターが、古代から現代までの時代を3つにわけてそれぞれが分担しているといえます。
ルーヴル美術館が古代~1858年を、オルセー美術館が2月革命~第1次世界大戦までの1858年~1915年、そしてポンピドゥー・センターが、1915年以降~と、3大美術館で各時代をすべて網羅しているのです。

そのうちルーヴルに所蔵される代表的・・・つまり、絶対に見逃してはならない!?・・・作品は?

●「ナラム・シン王の戦勝碑」
●「グデア頭像部」
●「ハムラビ法典」
●「書記坐像」
●「アメンヘテブ4世像」
●「ランバンの騎士」
●「サモスのヘラ女神」
●「乙女の行進」
●「サモトラケのニケ」
●「ミロのヴィーナス」
●「アヴィニヨンのピエタ」
●「シテール島の巡礼」・・・ワトー
●「ナポレオンの戴冠」・・・ダヴィッド
●「大オダリスク」・・・アングル
●「民衆を率いる自由の女神」・・・ドラクロワ
●「メデュースの筏」・・・ジェリコー
●「モナ・リザ」・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ
●「ロランの聖母子」・・・ヤン・ヴァン・アイク
●「自画像」・・・デューラー
●「老画家の肖像」・・・レンブラント
●「レースを編む少女」・・・フェルメール
●「えび足の少年」・・・リベラ
●「溺死の奴隷」・・・ミケランジェロ

美術史の予習

ルーヴル美術館に行ったら誰しもモナ・リザや、ミロのヴィーナスは観たいと思うでしょうし、オルセー美術館に行ったならモネやマネといった印象派の珠玉の数々を見逃すてはありません。
ところで、この「印象派」とはいったいどのようなものなのでしょうか?

印象には、マネの「オランビア」や、モネの「ルーアン大聖堂」、ルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレト」、ドガ「浴女」、その他ピサロなどがいます。1860年代にフランスのサロンに反対して起った派です。
対象の瞬間を印象付けようとしたもので、光と空気で対象を包み込むように描きます。

その他にも、古代のオリエントやローマは別にしても、ルネサンス以降にいろいろな派閥が登場しています。
ルーヴル美術館のあの有名なミロのヴィーナスは、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の作品です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」はルネサンス期にあたります。14世紀にイタリアにはじまり、16世紀まで続いた古代ギリシャ・ローマの復活と再生の時代様式と言われるものです。

フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、点描派や後期印象派など・・・。一般的な人は、戸惑ってしまうのではないでしょうか?

専門家でもない限り、詳しく論じられるだけの知識をもたなくてはいけないというわけではありませんが、ちょっと知っているのと知らないのでは観る目が違ってきます。最小限の基本的な「予習」をして美術館めぐりをするのが賢明かと思います。

ポンピドゥー・センター

美術、芸術の好きな人にとって、フランスのパリにある、ピンポドゥー・センターは、好奇心を100パーセント刺激する、夢のような時間を保証してくれる場所かもしれません。

派手な赤、青のパイプの柱や、丸いチューブのエスカレーターや階段・・・何と、外側にあります!・・・中をのぞくと、天井やパイプがむき出し・・・ここは倉庫か、それともまだ建設途中なのか?と思わず首をかしげてしまう空間です。
ここは、かつての大統領ポンピドゥーが提唱して作られた、美術館?博物館?・・・現代芸術の総合的空間です! 
ポンピドゥー・センターの4階と5階・・・フランス語では、3階と4階にあたります・・・は、「国立近代美術館」となっています。モナ・リザもいいし、ミロのヴィーナスもいい・・・でも、もうちょっと現代の作品にも触れてみたい!という人にお勧めの美術館です。
ポンピドゥー・センターの国立近代美術館は、主に20世紀の芸術を紹介しています。常設展示は、ピカソやミロです。
ポンピドゥー・センター自体が、とても自由な芸術空間です。そしてこの美術館も、展示スペースを贅沢に大きくとり、作品のひとつひとつをとてもゆったりとした気持ちで観ることができます。外光をうまく取り入れ、また制御するオルセー美術館の構造もそうですが、さすが芸術の都パリだけあって、芸術を本当に最高の環境でみせる技術に驚かされます。

ポンピドゥー・センターの国立近代美術館は、窓を大きくとり、そこからはパリの街を一望できます。椅子もあって、またこの椅子が座り心地がいいのです!
ゆったりとアートの世界に浸ることのできるセンターであり、美術館です。

キュビズム

パリでは、ルーヴル美術館が、古代から1858年を担当し、オルセー美術館が2月革命~第1次世界大戦までの1858年~1915年を、そしてポンピドゥー・センターの中にある(4階と5階・・・フランス語では3階と4階にあたります)国立近代美術館が、1915年以降から、と3大美術館で美術史を網羅している形となります。

では、現代芸術とは、いったいどういうものをいうのでしょうか?
ポンピドゥー・センターで扱っているものは次のものです・・・●キュビズム、●シュルレアリスム、●フォーヴィズム、●抽象表現主義、●アンフォルメル、●表現主義、そして●ダダイズムです。

特に、ポンピドゥー・センターの国立近代美術館では、ピカソやミロを常設展示していますが、このピカソはキュビズム、ミロはシュルレアリスムに属します。
なかでも、おなじみのピカソが属するキュビズムとは何か、ちょっとだけ簡単にご説明します。

●キュビズム・・・「自然界のすべてのものは、球、円盤、円筒の形をしている」という、セザンヌの考えを発展させた1907年ごろ以降の芸術家たちによってすすめられました。
対象を幾何学的な基本図形に還元し、その展開図を描くような手法で多角的、同時的に描きます。世界を再構成しようとしているものです。

具体的には、ピカソ、ブラック、ドローネー、レジェらの作品がこれに該当します。ポンピドゥー・センターでは、グリスの「ピエロ」(1919年)は、必見です。

キュビズムの作品をみると、現実を・・・私たちの心の世界をこんな風に表現できるのか?と不思議な気持ちになります。ポンピドゥー・センターのゆったりとした空間のなかで観るとその思いがいっそう濃厚になるのを感じます。

シュルレアリスム

パリのポンピドゥー・センターの国立近代美術館が扱う芸術のひとつに、シュルリアリスムがあります。
シュルレアリスム
ダダイズム[下記参考]から派生したもので、1924年に詩人のブルトンの「シュルレアリスム宣言」に始まります。
フロイトの影響を受け、夢の記録や自動記述によって現実にひそむ超現実的な真実を発見しようというものです。そして芸術によって現実の転倒を図ろうとしたのです。

具体的にシュルレアリスムを推し進めた芸術家・・・タンギー、ミロ、クレー、マットン、ダリ、エルンスト、マグリット、マッタ、など。
タンギーの「日の遅さ」(1937)が有名。
ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)では、ミロを常設展示しています。

参考:ダダイズム
シュルレアリスムの元となった、「ダダイズム」とは?
旧来の因習や権威、価値を破壊し、自由な表現を展開しようとしてもので、1916年にチューリッヒで詩人のツァラが始めたものです。
コラージュ、オブジェなどの新しい表現方法を開拓したことで、美術史において大きな位置を占めます。
ダダイスムの推進メンバー・・・ピカピア、アルプ、シュヴィッタース、ヂュシャン、など。
ちなみに、DADA(ダダ)というのは、「おもちゃの馬」を意味します。ただしここでは、音の響きの面白さだけをさし、それ以外は何も意味しません。

現代芸術は、「感覚」で素直に感じたい!と思うのですが、それでも何らかの予備知識を・・・作品を観る前?あるいは後?・・・もっているのかどうかで、その感じるものの質や大きさが変わってきます。美術史をちょっぴり予習復習しながら美術館めぐりをしてみてはいかがでしょう?

古代オリエント

パリには、3つの大きな美術館があります。
まずは、ルーヴル美術館、そしてオルセー美術館、ポンピドゥー・センターです。それぞれは、古代から現代までの美術史をうまく分担しています。
ルーヴル美術館が古代~1858年、オルセー美術館が2月革命~第1次世界大戦までの1858年~1915年、そしてポンピドゥー・センターが、1915年以降~です。
ここでは、まずルーヴル美術館が主に担当?する、古代オリエントについてちょっぴり予習してみましょう。ルーヴル美術館の目玉のひとつ、「ハムラビ法典碑」は、この古代オリエントの珠玉です。

●古代オリエント
紀元前4000年紀から、チグリス・ユーフラテス川にはさまれたメソポタミアの地に発祥した美術作品を総称して「古代オリエント」と呼びます。
動物神を素材に表現したものが多いのが特徴で、豊かな表現力と重厚さを評価されています。

主な作品
初期の抽象文様の美しい陶器、くさび型文字の美しい陶器(ルーヴル美術館所蔵の「ハムラビ法典碑」など)、のほか、アラバスターの美しい「イシュタール女神像」や、「ダカン神殿のライオン」(強烈な表現力が素晴らしく、今にもかみついてきそうです!)、また、アッシリア帝国の力強さを体現しているかのような「有翼人面牡牛像」など、が有名です。

この後、美術史では、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマ、そしてルネサンス、フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、点描派、そして後期印象派へと続き、さらに現代芸術の時代へと入っていきます。

古代エジプト

フランスのパリにあるルーヴル美術館とオルセー美術館を観るさいには、ぜひ、・・・時間がないときには、ざっとでもかまわないので・・・美術史の大きな流れをつかんでいくと、作品を観る目がぐんと深まります。
美術の大きな流れ・・・古代オリエントから、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマ、そしてルネサンス、フランドル絵画、オランダ絵画、バロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、点描派、そして後期印象派へと続き、さらに現代芸術の時代とつながります。

●古代エジプト
エジプト王朝3000年の歴史と共に歩み、栄え、そして終止符を打った美術です。紀元前30年、クレオパトラの自殺によって終わりを告げました。

古代エジプトの人たちの言葉には、「美術」という意味に相当するものがなかったといいます。彼らにとって、壁画に描かれているものは、死後の世界で必要な道具類であり、実用的な存在だったのです。

不思議?なのは、この3000年もの間、その彫像、壁画などにほとんど変化が見られないということです。

古代エジプトの芸術作品の特徴
・人物は正面を向いており、型にはまったような姿勢と静かな表情をたたえています。その表情はほとんど変化がないのです。
著名な作品
・「アメンヘテブ4世と王妃ネフェルティティ」
・「書記坐像」

古代エジプトは、この後、古代ギリシャや古代ローマ、そしてルネサンスへと続くなかでもひとつ特別な存在価値を誇っています。現在、エジプトへピラミッドやスフィンクスを観に訪れるにしても、このパリでエジプト古代美術に触れて、セットで鑑賞するとまたその感動もひとしおです。

古代ローマ

美術史において、古代ギリシャ、古代ローマからルネサンスへと至る美術の時代は、後の時代の美術にとって非常に重要な意味をもちます。
●古代ギリシャ時代
「裸」が非常に聖なるものとされ、美しい肉体には美しい精神が宿り、それは神に限りなく近いものとされた時代・・・それが、古代ギリシャ時代です。
■紀元前7世紀・・・アルカイック・スマイル期
・「バロス島のアポロン」
・「ランバンの騎士」など。
「アルカイック・スマイル」(太古のほほえみ)をたたえた生き生きとした表情が見られます。エジプトの影響から、「正面性の法則」もまだ残っている時代です。
■紀元前5世紀・・・クラシック期
ギリシャ彫刻の最盛期。
・「ポルゲーゼのアレス」
・「ウェヌス・ゲネトリクス」
上の2作はいずれも摸作です。
戦乱などの影響で、オリジナルの作品はほとんど残っておらず、今はローマ時代の摸作によってその姿をうかがい知ることができる程度です。

■ヘレニズム期
ギリシャ美術の到達点と言われる時代です。
・「ミロのヴィーナス」
・「サモトラケノニケ(勝利の女神)」・・・ルーヴル美術館に足を踏み入れたときにまず、最初にある作品です。

この後、このギリシャ芸術の圧倒的な素晴らしさを受け継いだのが、古代ローマ芸術です。ギリシャ人の文化を受け継いだローマ人が継承・模倣しながら独自の表現を生み出したものです。
現存する絵画は少ないものの、その迫真性で評価される「エル・ファイユームの肖像」などが有名です。

古代ローマ

ギリシャ芸術の圧倒的な素晴らしさを受け継ぎ、新たな独自の文化を花開いたのが、ローマ人です。
ギリシャ人の文化を受け継いだローマ人が継承・模倣しながら独自の表現を生み出しました。
特徴は、建築においてギリシャでは、長方体を基準にしていた神殿を円筒形に変えたことにローマ人の主な功績があるといわれます。
また、南フランスのニームにある水道橋「ポン・ヂュ・ガール」は、3段アーチの連続が力強く、美しい実用的な建造物です。これは1世紀初めに作られました。実用ながら、芸術の域にまで高められた「作品」です。
絵画は、わずかしか残っていませんが、その迫真性で評価される「エル・ファイユームの肖像」などが有名です。「女性の肖像」は2世紀に蜜蝋で描かれた作品です。また、モザイク(「パリスの審判」など)も、見逃すことはできないでしょう。

他にも、古代ローマ時代は、彫刻作品においてすぐれています。
たとえば、大理石の「ドミティウス・アヘノバルブスの祭壇」や「アラ・パキス」の浮彫が有名です。緻密で正確な写実による記録であり、いきいきとした人物が描かれています。

古代ローマは、圧倒的なギリシャ文化を継承してさらにそれに独自性を加味したうえで、素晴らしい芸術作品を生み出しました。その後、14世紀にイタリアで始まる「ルネサンス」への橋渡しとして、特に彫刻や建築の面で大きな功績があった時代といえるでしょう。
ルーヴル美術館を訪れたら、ぜひ、この古代ローマの時代の作品を、前後の古代ギリシャからルネサンスへの時代の流れのなかでとらえてみてはいかがでしょう。

ルネサンスとフランドル絵画

古代オリエントに始まり、古代エジプト、ギリシャ、ローマの時代を経て、美術史はルネサンスの時代へと入ります。
●ルネサンス
古代ギリシャ・ローマ文化の再生の時代様式を「ルネサンス」と呼びます。
14世紀イタリアにはじまり、16世紀まで続きました。調和と統一、安定感、自然らしさを特徴とします。
ルーヴル美術館所蔵作品としては、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」はあまりにも有名です。また、ラファエロの「美しき庭師の聖母」も必見です。

この時代の絵画の特徴は、遠近法にあります。
遠近法の発達によって、絵画に奥行きと広がりが生まれたのです。

●フランドル絵画
ルーヴル美術館の傑作中の傑作と呼ばれているのは何でしょう?
古代ギリシャの傑作、ヘレニズム期の「ミロのヴィーナス」?それともルネサンス時代のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナ・リザ」でしょうか?それとも・・・?
いずれも甲乙つけがたく、またつけられるものでもありませんが・・・実は、ファン・アイクの「ニコラ・ロランの聖母子」が、そう呼ばれている作品なのです。
15世紀のフランドル絵画時代の作品です。
15世紀に、油絵の技法が発見され、発達したのが、フランドルにおいてです。その油絵技法によってはじめて、細部にわたる緻密な表現や写実性、つややかな画面が可能になったといわれます。そしてこれが「フランドル絵画」の特徴となっています。
ファン・アイクの「ニコラ・ロランの聖母子」の他、マッサイスの「金貸しとその妻」も非常に有名な「傑作中の傑作」でしょう!

バロックとロココ

古代時代からルネサンスを経て、絵画はまた新しい時代を迎えます。技法として、フランドル絵画の時代に、油絵の技法が発見、発展しました。そして作風としては、プロテスタントの商業国家オランダの独立によって、宮廷や教会に縛られることのない、商人や農民に愛情をこめて描きだした「オランダ絵画」の時代が生まれたのです。
その後、ヨーロッパには、17世紀にはダイナミックな・・・よく言うと・・・表現を特徴とする「バロック」が生まれます。そして18世紀には、フランスの宮廷を中心とした、「ロココ」時代が到来します。

●バロック
バロックBaroqueとは、「仰々しい」とか「ゆがんだ」といった、あまり好ましくない意味をもつ言葉です。せいぜい良くいって「ダイナミック」な動きと、いきいきとした表情をもつ・・・といったらいいでしょうか?
17世紀ヨーロッパ美術の時代様式をいいます。
たとえば、ルーベンスの「マリー・ド。メディシスの生涯」・・・24枚の連作・・・は、このバロック時代を代表し、その表現性の豊かさは圧巻です。

●ロココ
ロココ時代の作品の特徴は、明るく軽やか、優雅で繊細・・・フランス宮廷を中心に栄えただけのことはあります。貴族が中心の芸術なのです。
主な作品としては、ワトーの「シテール島への船出」や、ブーシェの「ディアナの水浴」があります。

ルーヴル美術館所蔵の「ナポレオン1世の戴冠式」(ダヴィド)は、このあとの「新古典主義」の時代の作品です。その時代の流れのなかでバロックやロココをとらえてみるのも面白いかもしれません。

パリ 美術館フリーパス

パリには、美術館や博物館、さまざまな史跡が多数存在します。私たちが教科書で学んだ「超」有名な芸術作品を、ひとつの街がこんなに「一人占め」していていいのか、と思うほどです。
したがって、パリを訪れる人の多くが、美術館、博物館めぐりをすることになるのではないでしょうか?
そんな人にとって、次の情報は「お得」なのではないでしょうか?

パリには、「美術館フリーパス」が存在します。パリとその近郊の60!の主要な美術館と史跡に自由に入れるというものです。

「CARTE MUSEE」と言うパスです。
ルーヴル、オルセー、オランジュリーの主要美術館はもちろんのこと、ポンピドゥー・センターや、ヴィレット、さらにはヴェルサイユ宮殿までも網羅されています。おそらく普通に?パリ観光に来た人たちがたいてい訪れたいと思う美術館、史跡はほとんどカバーされていると思います。

●購入場所・・・メトロの駅、主要美術館の窓口。
●料金・・・1日券は70F、3日券は140F、そして5日券は200Fの3種類あります。

パスを購入した際に、入場できる美術館などのリストをもらえます。
実は、このパスを購入する利点は、料金の問題だけではありません!
このパスをもっていると、それぞれの窓口で長い行列を作って並ばなくても、すぐに入場できるのです。貴重なパリ滞在時間を待ち時間などで潰すのはもったいないですよね?
日本でも購入が可能です・・・詳細は、次ぎの電話番号でご確認ください。
03-3501-1381
06-354-4401

新古典主義とロマン主義

18世紀末から19世紀にかけて、ヨーロッパには新しい芸術思潮が2つ登場しました。「新古典主義」と「ロマン主義」です。

●新古典主義
ルーヴル美術館所蔵の「ナポレオン1世の戴冠式」(ダヴィド)は、美術史においては、「新古典主義」に属する作品と言われます。
新古典主義の特徴は、ギリシャ・ローマの古典様式を模範とした、理想化された人間象にあります。「美しい肉体には美しい精神が宿り、それは限りなく神に近い」とされた古代ギリシャの精神がここにも見られます。理想化された人間が、明瞭な線と感情表現を極力抑えた整った形式のなかで表現されています。
新古典主義は、17世紀ヨーロッパのバロック、18世紀フランス宮廷を中心とするロココの流れのなか、また新しい存在として花開いたものです。18世紀末から19世紀にかけてフランスに起こった芸術思潮です。

●ロマン主義
ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神」「サンダナバールの死」、あるいはジュリコの「メデュース号の筏」を生んだのが、新古典主義に対立して起こった芸術運動「ロマン主義」です。
ギリシャ・ローマの古典様式を模範として、理想化された人間像を描いた新古典主義では、感情を抑えた整った形式のなかに美しさを求めました。一方ロマン主義は、それとは異なり、人間の主観、感情の動きを大切にします。形式にとらわれない、個人の自由な創造を重んじたのです。

美術史は、このあと、これらの新古典主義とロマン主義のどちらにも属さない、また新たな芸術思潮の誕生を迎えます。「写実主義」です。

写実主義と印象派

18世紀から19世紀にかけてヨーロッパに登場した、二つの芸術思潮「新古典主義」と「ロマン主義」。新古典主義では、ギリシャ・ローマの古典様式を模範として、理想化された人間像を描きました。整った形式のなかで感情を抑えた美しさを表現した作品群です。
一方、ロマン主義は、それとは異なり、形式にとらわれない、個人の自由な創造を重んじました。人間の主観、感情の動きを尊重したものです。

その後、19世紀になると、そのどちらにも属さない、また新たな芸術思潮の誕生を迎えます・・・それが「写実主義」です。

●写実主義
19世紀に理想化を重んじた「新古典主義」と、主義・感情を重んじる「ロマン主義」のどちらでもなく、両者を反面教師のようにして生まれたのが、「写実主義」です。対象のありのままのすがたを写そうとした芸術思潮です。
代表作
・クールベ「画家のアトリエ」「オルナンの埋葬」など。

パリのルーヴル美術館では、ここまでの作品群を所蔵展示します。これ以降、印象派の時代は、オルセー美術館の担当となります。

●印象派
1960年代、フランスのサロンに反対して起った芸術思潮です。対象を包み込む空気と光を描きだし、その瞬間の「印象」をとらえようとしたものです。
日本の浮世絵の影響を受けているとも言われます。マネ、モネ、ルノワール、ドガなどが有名です。
代表的な作品
・モネ・・・「ルーアン大聖堂」(連作・1894)
・マネ・・・「オランピア」(1863)
・ルノワール・・・「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1876)
・ドガ・・・「浴女」(1886)

点描画と後期印象派

モネやマネ、ルノワール、ドガ、といった、印象派の大きな流れを受けて、それを理論的に推進したのが、「点描派」です。

●点描派
対象を包む光と空気を描き、その瞬間の「印象」をとらえようとしたのが、「印象派」です。点描画は、その理論をさらに高めました。
対象の色を一度、頭のなかで原色に分解するのです。そしてその細かに分析されたものをカンバスの上に「点」で並べていこうというものです。混じりけのない原色のままで、描き出そうとしたのです。
代表的な作品
・スーラ・・・「ポール・アン・ベッサンの港」(1888)
その他、シニャックも有名。ただし、主唱者スーラが早くに亡くなったことから、急速に衰えました。

それでも、「色の分解」という理念は、その後、後期印象派のゴッホなどにも大きな影響を与えたと言われています。

●後期印象派
印象派の色づかいに満足できない、新たな世代が生み出した芸術思潮です。
点描画の「色の分解」理念の影響を大きく受けたというゴッホは、強い色彩を用いました。またセザンヌは、しっかりとした空間と明確な形を描きだしていると評されます。そしてゴーギャンは、輪郭と単純な色彩、を特徴とします。
このようにそれぞれ独自の道を歩んだ芸術家たちを「後期印象派」と言います。
・ゴッホ・・・「オーヴェルの教会」
・セザンヌ・・・「水浴」
・ゴーギャン・・・「白い馬」

この後の時代は、パリではポンピドゥー・センターの国立近代美術館が担当となるように、「近代芸術」としてまた新たな道を開くことになります。

パリでお勧め個性派美術館

●ジュ・ド・ポーム国立ギャラリー
以前は、印象派の美術館として多くの名作を展示していましたが、オルセー美術館にこれらの作品が移動されて以来、しばらくの間閉鎖されていました。
が、その後、改装工事を終え、ふたたび1991年にオープンしました。

場所
チュイルリー庭園のコンコルド側です。オランジュリー美術館とちょうどついになる形で建っています。

新しくなったことに伴い、展示内容も大幅にリニューアルされました。現代美術専門の美術館となったのです・・・外観はかなりクラシックですが・・・。
所蔵作品を展示するだけでなく、常に企画展を行って新たな道を開こうとしている点はみなうものがあります。吹き抜けを利用し、ガラス窓を広く取った、明るい開放的な内部は、絵画を楽しむのにすばらしい環境を与えてくれます。
じっくり観て、疲れたときには、中2階のカフェへどうぞ!
おしゃれなカフェで、グラス・ワインを楽しむこともできます。

●オランジュリー美術館
ルーヴルやオルセーとは、また別に、ここを目当てでパリに来る人もいる・・・きっと!・・・に違いないほど、素晴らしく、価値の高い美術館です。
あのモネの「睡蓮」に出会えるのが、この美術館なのです。作品数はさほど多くありませんが、それだけに選び抜かれた逸品ぞろいです。
印象派、近代の作品を中心としたコレクションとなっています。これらが画商のポール・ギョームと、その夫人、および夫人の2番目の夫ジャン・ワルターによって集められたものと言われます。

ギュスターヴ・モロー美術館とピカソ美術館

ギュスターヴ・モローやピカソといった、個性的な芸術家は、その個人だけでひとつの美術館を運営していくだけの価値があるようです。
●ギュスターヴ・モロー美術館
世紀末的な退廃した香りのなかに漂う、ギュスターヴ・モロー美術館。クリシー通りからさほど遠くないところにあります。裏通りにあることから、よく注意していないと通り過ぎてしまいそうな感じです。ここは、19世紀の古びた建物の2階と3階を利用した「美術館」で、あのギュスターヴ・モローの作品を展示しているところです。
薄暗い部屋の壁に掲げられたギュスターヴ・モローの作品・・・絵が場所を選ぶのか、場所が絵を引き付けるのか・・・彼の幻想的な絵にぴったりの場所を見つけた、という感じを受けます。

●ピカソ美術館
1985年パリにオープンした美術館で、パリの新たな名所となりつつあります。
ピカソの絵が203点、彫刻158点、陶磁器88点、デッサン1,500点! 版画1,600点!
さらに、彼の自筆の原稿や挿絵の入った書籍まであります。また、ピカソ自身が集めたというセザンヌやマチス、ドランなどの絵画など、これらがすべてこのパリのマレ地区に集結したのだからすごい!としか言いようがありません。
このパリのマレ地区にこの美術館を建てようという計画が始まったのが、1975年。開館にこぎつけるまでに10年の歳月を要したのです。
開館と同時に、ピカソに関するさまざまな解説書やカタログ類も出版され、パリにピカソブームを呼びました。

ロダンとモネの美術館

自分の最も好きな個性的な芸術家の作品を一堂に集めた美術館をおとずれることほど幸せなことはありませんよね、ロダンとモネの好きな人に是非、ご紹介したい美術館です。
●ロダン美術館
「考える人」でおなじみのロダンの美術館が、フランスのパリにあります。その名も「ロダン美術館」です。
門をくぐると静かな木立のなかに「考える人」が・・・考えています。
また、「地獄の門」「カレー市民像」も、私たちを迎えてくれます。
前庭を歩いて美術館のなかへ入っていくと、左手に売店があります。まずは、ここでパンフレットを買いましょう。

ここはロダンが住んでいた館です。そう思うと、また感慨もひとしおなのですが、美術館というよりもお城・・・小さな・・・のようです。

1階と2階には、「接吻」「バルザック」「カレー市民の手」など、感慨深い、お馴染みの作品があります。
この美術館は、建物全体を味わいましょう・・・なかの作品を観終わったら、庭をぐるっと回り、ちょっぴりお散歩を楽しんでみては?
外の喧噪がうそのように、静かな空気が流れています。

●マルモッタン美術館
ブーローニュの森の近くにある、美術館です。このコレクションの寄贈者であるポール・マンモタンの邸宅をそのまま美術館として利用したもので、閑静な住宅街に落ち着いたたたずまいで建っています。
モネの「睡蓮」をはじめとして、印象派の傑作・・・光と色彩の織りなす幻想の世界・・・に私たちをいざなってくれます。
モネの「印象・日の出」を含む名画9点がここから強奪されたのは、有名です・・・その後、コルシカ島で発見されました!

現代美術史

パリのポンピドゥー・センターの4階と5階・・・フランス語では、3階と4階に当たります・・・には、主に20世紀の芸術を紹介する「国立近代美術館」があります。古代から19世紀(2月革命まで)の作品を主に展示するルーヴル美術館、2月革命から第1次世界大戦までの主に印象派を中心に展示するオルセー美術館に続いて、その後の現代美術を担当するのが、このポンピドゥー・センターの国立近代美術館です。

現代美術史を理解して臨む、あるいは予備知識や既成観念なしに自分の直感でまずは受け止め、その後その作品の背景を勉強する、など、美術鑑賞にはいろいろなスタイルがあるかもしれません。
現代美術を理解するための幾つかのキーワードとその代表的な作品をチェックしてみましょう。
●キュビズム・・・グリス「ピエロ」(1919)など。
●シュルレアリスム・・・タンギー「日の遅さ」(1937)など。
●フォーヴィズム・・・マルケ「マンギャンのアトリエで制作するマチス」(1905)、ドラン「セーヌ河畔」(1904)、そのほかマチス、ルオー、ブルマンクなど。
●抽象表現主義・・・ボロック「絵画」(1948)、ゴーギー、デクーニン、ホフマン、など。
●表現主義・・・カンディンスキー「塔のある風景」(1908)、ココシュカ、スーティン、マルク、など。
●アンフォルメル・・・スーラージュ「絵画」(1956)、マチュー、ヴォルス、ディビュフェ、など。
●ダダイズム・・・ピカビア、アルプ、デュシャン、シュヴィッタース、など。

パリの主な美術館

「芸術の都」フランスのパリには、ルーヴル美術館、オルセー美術館をはじめとして数多くの・・・本当に多くの!・・・美術館があり、そのひとつひとつに、美術の教科書に載っているような著名な作品が収められています。

フランスのなかでも、パリの美術館だけをみても、次のような美術館があります。
●ルーヴル美術館・・・古代から19世紀半ば2月革命までの作品
●オルセー美術館・・・2月革命以降、印象派中心。
●オランジュリー美術館・・・モネや印象派の画家の色彩あふれる美術館。「睡蓮」など。
●国立近代美術館・・・ポンピドゥー・センターのなかにあり近代美術の作品を展示。
●ジュ・ド・ポーム国立ギャラリー・・・もと印象派の美術館だったものが、現代美術館として再オープン。
●プティ・パレ・・・グラン・パレと通りを挟んで対になって建てられています。グラン・パレが科学博物館、展示場なら、プティ・パレは、印象派やレンブラントなどの常時展示がされています。
●ロダン美術館・・・もともとロダンが住んでいた居城。中庭を散策しながら、「考える人」に出会えます。
●ギュスターヴ・モロー美術館・・・モローの作品を展示。彼の幻想的な絵画を展示するのにぴったりな?ちょっぴりいわくありげなこぢんまりとした美術館。
●ピカソ美術館・・・新しくパリにオープンしたピカソのための美術館。膨大な彼の作品や、資料に会えます。
●ブーデル美術館・・・ブールデルの彫刻が木々の合間に置かれる美術館。
●マルモッタン美術館・・・オランジュリー美術館同様、モネ好きにはぜひ訪れていただきたいモネの美術館。「睡蓮」は必見!

ルーヴルからドラクロワ記念館へ

パリには、「美術館フリーパス」があります。それを使えば何度でも(また、種類によっては数日間にわたって)パリの美術館や主な史跡を訪れることができます。そこで、たとえばこんな見方をしてみてはいかがでしょう?

まずは、おそらくルーヴル美術館へ訪れる方が多いのではないかと思います。そこで、ひと通り「目玉」となる作品を観ます。その後、たとえば、ロマン主義のドラクロワに何か、心に響くものを感じたとしましょう!
ルーブ美術館には、ドラクロワの「民衆を率いる女神」がありますからね。

そこであなたは、考えます。「日本に帰ってしまったら、もうなかなかこのように名画三昧の時間に浸ることはできないだろう。このドラクロワが自分に訴える「何か」をもっと探究してみよう!」
で、あなたはドラクロワについてもっと知ろうと・・・「ドラクロワ記念館」を訪れる・・・というものです。

賑やかなサン・ジェルマン大通りのサンジェルマン・デ・プレ教会の裏の小さな広場にある記念館です。
ドラクロワがかつてここにアトリエをもち、現在、そこが記念館として公開されているのです。
19世紀ロマン派の中心的人物だった、ドラクロワには案外?ファンが多いのではないかと思います。

ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神」「サンダナバールの死」、あるいはジュリコの「メデュース号の筏」・・・人間の主観、感情の動きを大切にし、形式にとらわれない、個人の自由な創造を重んじました。新古典主義に対立して起こった芸術運動が「ロマン主義」です。

ギリシャ・ローマの古典様式を模範として、理想化された人間像を描いた新古典主義では、感情を抑えた整った形式のなかに美しさを求めたのとは対照的だったのです。

エルミタージュ美術館

フランスのパリにあるルーヴル美術館にも匹敵するといわれる美術館が、ロシアの「エルミタージュ美術館」です。

エルミタージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルグにあります。ここは、パリと同様、芸術の都として名高く、芸術の北の古都と呼ばれています。
主な所蔵作品には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖母ブノワ」や、同じくレオナルド・ダ・ヴィンチによる「リッタの聖母」、そしてゴッホの「夜の白い家」も有名ですし、マレーヴィチの「黒の正方形」も必見です。

レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、ルーヴル美術館に「モナ・リザ」があります。まずはパリで「モナ・リザ」を観て、その感動をさらに高めるために?今度は、ロシアへ行き、エルミタージュ美術館で「聖母ブノワ」や「リッタの聖母」をじっくり堪能しよう、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

絵画は、現在、同じ画家のものでもその出生地や作品を生み出した土壌とはまったく違う土地へ「お嫁入り」しています。好きな画家の、あるいは芸術思潮の作品を求めて、世界を回る・・・すばらしく贅沢な、幸せな旅となるでしょう。

エルミタージュ美術館は、世界に分館をもっています・・・オランダ・アムステルダムの「アムステルダム別館」、イギリス・ロンドン・サマセット・ハウス内にある「エルミタージュルーム」、そしてアメリカ・ラスベガスには、「グッゲンハイム・エルミタージュ美術館」があるのです。
大御所であるロシアのエルミタージュ美術館を訪れたら、次にこれらの分館を回ってみるのもいいですね。

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